2010年03月22日

【観た人にしか伝わらないネタバレ映画レビュー】

『エスター』(2009年 米)

エスター.jpg
(C) DARK CASTLE HOLDINGS LLC

『エスター』
2009年 アメリカ作品
原題: Orphan

---- あらすじ/ストーリー ----
赤ん坊を死産したショックから立ち直れずにいたケイトとジョン。この傷を癒すため、二人は養子を迎えることを決意する。訪れた孤児院で二人は他の子と交わらず一人で絵を描く少女に出会う。彼女の名はエスター。この聡明で絵が上手な少女を喜びとともに迎え入れたケイトだが、その直後から奇妙な事件が頻発する。ケイトはエスターに違和感を感じて周囲に警告するが、逆に孤立してしまう。そして、事件は家族にも及び始めた…。

以下はこの映画に対するコメンタリーとなります。
ネタバレ(画像付き)なので注意してください!


A: さぁ、久々のコメンタリーだね。

B: なかなか面白味のある作品に巡り合えませんでしたからね・・・。今回は『エスター』です。この作品は久々のヒット作と言えるのではないでしょうか。

A: そうだね。この『エスター』は、劇場公開時にはそれほど期待されてなかったみたいだけど、レンタル・発売されてからけっこう話題になってきてるようだよ。

B: エスターの意外な正体が今までにない設定でうけたみたいですね。ではさっそく本編を振り返っていきましょうか!

A: そうしよう。

B: オープニング。とある病院で3人目の出産を、夫であるジョンと楽しみにしているケイト。しかし、出産間近で激しい腹痛がケイトを襲い、血まみれの赤ちゃんが出てくるというショッキングなシーンで幕を開けます。

cap026.JPG

A: これはケイトの悪夢なのだが、実際にケイトは3人目の子供として産まれてくるはずのジェシカを死産で亡くしていて、それっきりまともに眠れない日々を送っていた。この手の入り方はホラー映画の王道で好感が持てるね。

B: 精神的な悩みを抱えている主人公が、前半はさまざまな事件に翻弄されるのですが、後半にしたがって強くたくましくなっていく、というのがこの作品の基本構成ですね。今回は、"子供を失った悲しみ" にどうやって打ち勝っていくのかというところが見ものになります。

A: じゃあ、続きを観ていこうか。 ケイトの娘マックスは耳が不自由である。ケイトがピアノに向かって作曲活動を行っている最中、外でバスケットボールを壁に当ててはしゃいでいるマックスに苛立つのだが、はて?・・・ケイトの仕事って何なのだろう。どう考えてもこの後のシーンを見ても専業主婦のような気がするのだが・・・。ま、いっか。特に職業は気にしなくても作品として理解できるので。このあたりはまだまだ序盤だから、さらっと行こうか。

B: はい。ジェシカのことが忘れらないケイトは、3人目の子供として養子をもらうことを決意します。孤児院を訪れるケイトとジョン、2人はそこでエスターという一人のロシア人少女と出会うのです。教室に一人ぼっちで絵を描いているエスターにケイトは「みんなといっしょに遊んだら?」と問いかけます。エスターは「どうせ誰も声かけてくれないし。私、変わり者だから。」と答えますが、ケイトはすかさず「人と違って何が悪いの?」と反論します。そのときエスターはふと笑顔を見せ、「悪いことがあっても良い事に変えていけばいいと信じている。」と伝えます。ケイトとジョンはそんな彼女の聡明さに引かれ、エスターを養子に迎えることを決意します。この出会いが恐ろしい出来事を引き起こすきっかけになろうとは・・・。

cap027.JPG

A: あぁ、養子にしちゃったよ。ご愁傷さまです・・・。

B: エスターの「私、変わり者だから」という発言はかなり重要ですよね。ついつい聞き流してしまうセリフですが、ちゃんとここでエスターは自分が変わり者だって宣言してますよね。

A: そうだね。実はエスターの正体について、けっこうあちこちにヒントが出ているんだよね。ここにもある、あそこにもあるって発見してみるのもこの作品の楽しみ方かもしれないね。

B: それ、楽しいですね。昔『シックス・センス』を観たときも、ラストの衝撃が凄くて、本当につじつまが合っているか2度3度見直しちゃいました(笑)

A: この手の作風はアイデア勝負ってところがあって、けっこう内容がプアーになりやすいんだけど、本作はストーリー性もある程度しっかり仕上がっている気がする。登場人物一人一人のキャラがしっかりしているし、非常に分かりやすい。唯一謎だったのが、夫ジョンの母親。嫌な姑というキャラだけで、特に作品に必要不可欠な人物ではなかった気がする。料理で例えると付け合せのパセリみたいな存在だな。

B: ときにはパセリも必要ですよ。なければないで見栄えがさみしくなりますから。そんなこんなでエスターはコールマン家の一員として生活を始めます。

A: この家族、コールマン家なんだ。今知った。

B: エスターは学校へドレスのような服を着ていったり、お風呂に入るときは扉のカギをかけたり、学校の廊下で奇声を発したり、普通の子とはどこか異なる行動が目立ち始めます。そんなある日、ケイトとジョンがキッチンでいちゃいちゃしているところをエスターに目撃されるのです。

cap028.JPG

A: 家政婦は見た状態だね(笑) 大人の愛情表現をエスターは理解していた。この出来事をきっかけに、ケイトはエスターが普通の子供とはあまりにも違いすぎることに少し戸惑いを感じ始める。そして、とうとうエスターが同級生の女の子を滑り台から突き落とす事件が起きるのだった。

B: ここからは怒涛のごとくエスターが本性をあらわし始めますよね。気に入らない者は消そうとしていきます。孤児院のシスターは、エスターが昔いたとされるロシアの孤児院の履歴が残っていない事を不審に思い、コールマン夫妻に注意するよう呼びかけます。しかし、その行動によってシスターはエスターによってハンマーで頭を殴られ殺されてしまいます。マックスも殺害の共犯者にさせられ、長男ダニエルはエスターに告げ口したら容赦しないと脅されてしまいます。

A: ほんと、まったくとんでもない子を養子にしちゃったね。ケイトはエスターを不審に思って孤児院へ返そうとするが、夫ジョンは鈍感でケイトの話を信じようとしない。おまけにカウンセリングの変なおばさんまで現れて、ケイトの敵は増えるいっぽう。エスターは言葉巧みに周りの大人たちを騙していき、ケイトを孤立させていく・・・。エスターは自分の腕を自ら折って、それをケイトのせいにする。ここまでしてケイトを追い出そうとする根性が凄い。

B: エスターの悪魔のような本性を知ってしまったケイトは、ダニエルとマックスを守るため、そして家族を守るため、エスターの正体を暴こうとします。ロシアにいた頃の経歴が何故残っていないのか。手掛かりとなるエスターの聖書から、ケイトはある施設を探し当てることができました。しかし、その施設ではエスターという孤児がいた形跡はありませんでした。その施設は孤児院ではなく、精神病院だったのです。

A: いよいよ核心部分に迫ってきたね。あともう少しだ。

B: エスターはついにダニエルを標的にします。自分の隠れ家だったツリーハウスにシスターを殺害した証拠が隠されていると知ったダニエルは、何とか証拠を見つけ出そうとツリーハウスに入るのですが、すでにエスターが待ち構えていてツリーハウスに火を放たれます。そしてダニエルは木から転落し、重体になります。

A: 何とか病院に搬送され一命はとりとめたものの、エスターが犯人だと勘付いているケイトは、怒りをおさえられずエスターに手を上げてしまう。その場で取り押さえられたケイトは病院のベッドで眠らされてしまう。ジョンは、エスターとマックスとともに家に帰る。そして邪魔者がそばからいなくなったのを機にエスターは行動に出るのだった。

cap029.JPG

B: うわわわわっ、、、、この厚化粧顔はホラーですね。鳥肌が立ちました。

A: B君、ビビるのはまだだよ。このあと驚愕の事実が判明するのだから。

B: そうでしたね。エスターの目的はジョンを独り占めすることだったのですが、それ以上にエスターに関する驚くべき事実が判明するのです。それはケイトの携帯電話にかかってきた一通の電話で判明しました。電話の相手はロシアの精神病院からで、「彼女は子供ではなく、大人の女性なのです。」と告げられます。エスターの正体は、ホルモン障害により発育不全で見た目は子供だが、33歳の大人の女性だったのです!!

A: いやぁ、これには驚いた。大人の男性が好きな、ませたガキかと思ってたが33歳の女だったとは。この展開は見事! いよいよエンディングへ急加速だな。

B: ジョンはエスターの部屋に入り、壁に描かれた暴力や性的な絵を目撃し、ようやくエスターの凶暴性を知ります。しかし、もう時すでに遅し。ジョンはエスターに殺されてしまいます。

A: もっと早く奥さんのことを信じてあげていればね・・・かわいそうに。

B: 慌てて家へと帰ってきたケイトは、ジョンの遺体を目の当たりにします。マックスを守るため、ここからケイト対エスターの戦いが繰り広げられます。

A: ここは昼ドラの女の戦いと同じだね。とにかくエスターがしぶとい!何とか最後はケイトがエスターの顔に一蹴り入れ、無事エンディング。

B: 最後のほうのエスターは、『黒い家』の大竹しのぶさんのようなしぶとさでしたね。後半はジェットコースターのように展開が加速するので、非常に楽しめました。

A: サスペンス色の強い作品だったね。ちなみにこの作品、DVDには特典映像として別エンディングが存在している。レンタル専用のDVDにも収録されているので、ぜひそちらも観ていただきたい。別エンディングのほうが本編よりも恐ろしい結末となっているぞ・・・。



↓今回のコメンタリー作品

エスター


↓コメンタリーで登場した映画作品紹介

シックス・センス


黒い家


ネットで商品を購入するなら [楽天市場] がオススメ。
出店数が多いので商品をより安くゲットすることができます!!
楽天市場


レンタル店のTSUTAYAが運営しているネット宅配サービスです!
TSUTAYA DISCAS


宅配レンタル業界No.1。豊富な品揃えが魅力です!
ぽすれん



posted by はるさめ at 05:27 | TrackBack(8) | ホラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

エスター / ORPHAN
Excerpt: {/hikari_blue/}{/heratss_blue/}ランキングクリックしてね{/heratss_blue/}{/hikari_blue/} ←please click エスターは、9歳..
Weblog: 我想一個人映画美的女人blog
Tracked: 2010-03-22 08:57

『エスター』
Excerpt: (原題:Orphan) ----この顔、ちょっと怖すぎる。 しかも、どこか変…。 「うん。日本でのキャッチコピーが 「この娘、どこかが変だ。」 このビジュアルといい、キャッチコピーといい、 観終..
Weblog: ラムの大通り
Tracked: 2010-03-22 12:57

エスター
Excerpt: 子供を流産で亡くした夫婦が、孤児院から少女を養子として迎え入れたこと から、その夫婦と実子達に迫る恐怖を描いたサスペンスホラー。三人目の子供を身籠ったものの流産してしまったケイトはアルコールに 溺..
Weblog: だらだら無気力ブログ
Tracked: 2010-03-22 20:56

「エスター」
Excerpt: いやぁ、怖い! 「ミザリー」のような怖さもあったかなぁ
Weblog: 心の栄養♪映画と英語のジョーク
Tracked: 2010-03-24 10:47

映画 『エスター』 DVDレビュー(ネタバレ有り)
Excerpt: エスターの正体に驚愕! 先の読めない展開で面白かった。 『エスター』 2009年 アメリカ作品 監督: ジャウム・コレット=セラ 出演: ベ...
Weblog: 【ふじっくす情報局】
Tracked: 2010-03-29 22:00

エスター (2009年)
Excerpt: 作品情報を見る[作品名/タイトル] エスター [原題] Orphan [製作年・国] 2009年 ・ アメリカ [監督/ディレクター] ハウメ・コジェ=セラ [出演/キャスト] ヴェラ・ファーミガ..
Weblog: 映画のあらすじ・感想データベース
Tracked: 2010-05-09 00:30

エスター (2009年)
Excerpt: 作品情報を見る[作品名/タイトル] エスター [原題] Orphan [製作年・国] 2009年 ・ アメリカ [監督/ディレクター] ハウメ・コジェ=セラ [出演/キャスト]  ヴェラ・ファーミガ..
Weblog: 映画の結末・ネタバレ、ざっくり教えちゃいます!
Tracked: 2010-09-18 09:18

エスター (Orphan)
Excerpt: 監督 ハウメ・コジェ=セラ 主演 ヴェラ・ファーミガ 2009年 アメリカ映画 123分 ホラー 採点★★★ それが一方的な思い込みであっても、一見無害に思える物が害を成すと、そのギャップもあって結..
Weblog: Subterranean サブタレイニアン
Tracked: 2010-09-21 14:16
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。