2010年03月28日

【観た人にしか伝わらないネタバレ映画レビュー】

『天使と悪魔』(2009年 米)

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『天使と悪魔』 (原題: ANGELS & DEMONS)
2009年 アメリカ作品
監督 : ロン・ハワード
出演 : トム・ハンクス 、 アィエレット・ゾラー 、 ユアン・マクレガー 、 ステラン・スカルスガルド ほか


---- あらすじ/ストーリー ----
教皇が病死し、次の教皇を選出するコンクラーベが行われようとしているヴァチカンに、400年前に弾圧された秘密結社「イルミナティ」が復讐を開始する。彼らは4人の教皇候補を誘拐。科学の四大元素“土”“空気”“火”“水”を表わす焼き印を胸に押しつけ、一時間ごとに惨殺すると予告する。さらに街を吹き飛ばすほどの破壊力を持つ反物質を、ローマのどこかに隠したのだった…。この恐ろしい計画を阻止するため、ヴァチカンは宗教象徴学者のラングドン教授に助けを求める。

以下はこの映画に対するコメンタリーとなります。
ネタバレ(画像付き)なので注意してください!


A: 今回は『天使と悪魔』についてのコメンタリーだね。

B: この作品は、『ダ・ヴィンチ・コード』の続編ですね。『ダ・ヴィンチ・コード』では、イエス・キリストの秘密が暴かれ、どんでん返しの連続でした。

A: 我々のように信仰心がない人間にとってはピンと来ない内容だったが、エンターテイメントとして十分楽しめた作品だったね。

B: ではさっそく続編『天使と悪魔』、振り返っていきましょうか!

A: そうしよう。

B: オープニング。全世界にいる約10億人ものカトリック教徒の指導者であるローマ教皇が亡くなったところから始まります。そして9日間の喪が明けるとシスティナ礼拝堂では、次期教皇の候補である枢機卿たちから新教皇を選出する "コンクラーベ" という会議が始まるのです。

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A: コンクラーベ?根競べ?我慢大会か? いきなり人生で聞いた事のない言葉が次々に出てきて頭が痛くなった。ま、とにかく教皇が亡くなったから新しい教皇決めるってことだね。

B: 5年ほど前に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなったときに、この "コンクラーベ" の報道ありましたよね。煙突から出てくる煙が "白" だったら新教皇が決定した印って言ってたのを記憶してます。

A: ああ、ぼんやりだけどそういうのテレビでやってたね。Bくん、よく覚えてるね、感心する。その記憶力分けてくれ!

B: いや・・・そ、それは困ります。

A: 冗談だよ。そんなまじめに受け取らなくても・・・。

B: す、すみません・・・。気を取り直して次にいきますね。舞台は突如、スイスのセルン研究所にある大型ハドロン衝突型加速器の実験施設へとうつります。ここでは粒子加速器を使って核融合実験を行なっているのですが、この実験中の副産物として反物質が発生します。ここでヴェトラという一人の女性博士が反物質の捕獲に成功します。喜んでいたのも束の間、研究室にいた博士が何者かに殺され、捕獲した反物質のケースが盗まれるのです。そして反物質を盗んだ犯人たちは、それを使い現在教皇のいないバチカンを破壊する声明文をバチカンに送りつけます。このことがきっかけでロバート・ラングドン教授がバチカンに呼ばれることになるのです。

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A: ラングドン教授、一人プールで泳いで・・・もしかして貸し切り!?

B: 朝の5時と言ってますからね、おそらく大学のプールでしょうから他に泳いでいる人がいないだけでしょう。さっさと次いきますね! ラングドン教授が呼ばれた理由、それはこの犯行が、バチカンによって400年前に弾圧された秘密結社「イルミナティ」による報復であると考えられたからです。

A: あらら、、、Bくん、ムッとしちゃったよ・・・ちょっと反省。ところで反物質は、物質に触れると非常に高エネルギーな爆発的対消滅を起こす。これを利用して「イルミナティ」を名乗っている犯人たちはバチカンを破壊する報復に出るんだね。しかも4人の枢機卿を人質にとり、1時間ごとに公開処刑に処し最後は反物質によってバチカンすべてを崩壊させるというゲームを仕掛けてくる。

B: そうですね。ここで本作のストーリーが見えてきましたね。教皇のいない不安定なバチカンを舞台に、果たしてラングドン教授は「イルミナティ」を名乗る犯人たちに勝ち、無事に4人の枢機卿を助け出すことができるのか。また「イルミナティ」を名乗る犯人たちは誰なのか。

A: 面白くなってきたね、次いこう! 科学者たちの集まりが起源の「イルミナティ」。科学技術を用いて非科学的な宗教をたたく、皮肉だね。犯人たちは科学の四大元素“土”“空気”“火”“水”になぞって4人の枢機卿を4つの場所で公開処刑しようとする。まずは“土”について解読し、処刑される場所を特定し阻止しなければならない。ここでラングドン教授には、先ほど登場したセルン研究所のヴェトラ博士が協力者として加わる。

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B: 最初の公開処刑が行なわれる教会を探し出すため、ラングドン教授は記録保管所で謎の解読にあたろうとします。しかし、記録保管所に入るためには教皇の許可が必要です。教皇は現在いないため、ラングドン教授は教皇の権限を与えられている "カメルレンゴ" といわれる教皇の侍従に許可をもらいに行きます。ここで、ユアン・マクレガー扮する "カメルレンゴ" の登場です。

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A: 役者がすべて揃ったな。ここからは謎解きゲームの始まり。まずは記録保管所でガリレオの書物 "真実の図表" から読み解こうとする。彼は地動説を唱え、"地球が宇宙の中心"と考える教会から圧力をかけられた。しかし、その後バチカンの目をくぐり、この "真実の図表" を書き上げた。この書物に必ず謎を解くカギが隠されている。そうにらんでいたラングドン教授の予想はズバリ的中、書物には透かしによる文字が隠されていた! ありえないくらい冴え渡ってるな、教授。

B: 隠された文字から "サンティの墓"という言葉を解読し、ラファエロ・サンティが眠る墓があるローマ最古の教会 "パンテオン" が一つ目と睨んだ教授たちでしたが、解釈が間違っていたことに気づきます。"サンティの墓" はラファエロの墓ではなく、ラファエロが建てた墓、聖マリア・デル・ポポロ教会のキージ礼拝堂だったのです。現場に着いたときには犯行予告の午後8時を過ぎ、すでに枢機卿は殺されていました。

A: うーん、惜しい! ま、最初からそんな簡単に解かれちゃ犯人も困るよね。教授、ちゃんと盛り上げてくれるねー。

B: そんな中、"コンクラーベ"は静かに進行していきます。しかし、4人の枢機卿が参加できていないため新教皇は決まらない状態が続いていました。

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A: 煙突から白じゃなく黒い煙が出たね。つまり、未決定ということだね。

B: さぁ、最初の "土" に関する公開処刑は阻止できませんでした。続いてラングドン教授たちは、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの彫刻から2つ目の場所 "空気" を探し当てようとします。彫刻の示した場所は、ベルニーニの設計したサン・ピエトロ広場でした。午後8時58分。現場に到着した彼らは "空気" を示すレリーフを探し当てます。しかし、また無情にも時間が過ぎてしまい2人目の枢機卿が息を引き取ります。広場で倒れた彼の肺には穴が開けられていました。そして、現場には犯人がいましたが人ごみにまぎれて姿を消します。

A: 犯人の思うツボだな。手の込んだ犯行だね。

B: 「イルミナティ」の声明文から亡くなった教皇が毒殺であると知ったラングドン教授らは、教会関係者にも「イルミナティ」のメンバーがいると感じはじめます。一刻も早く阻止しなければ。3つ目の "火" を探すため、再びラングドン教授は記録保管所を訪れます。しかし、それは犯人の罠でした。記録保管所は書物の劣化を抑えるため、空調が管理され一定の酸素濃度を保っていましたが、記録保管所の電力が落とされたのです。気を失ってしまうラングドン教授でしたが、次の瞬間、なんとか記録保管所から無事脱出します。

A: さぁ、命がけで手に入れた3つ目の公開処刑場所は、聖マリア・デッラ・ヴィットリア教会。カメルレンゴも「イルミナティ」と戦うため、事件を民衆に隠そうとせず、"コンクラーベ"を中止し、群集を避難させるよう枢機卿たちを説得する。教会に到着したラングドン教授とバチカン警察たちだったが、またしても目の前で公開処刑が実行される。今回は "火" にちなんで火あぶりの刑であった。

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B: まだ間に合う! 必死に枢機卿を助け出そうとする彼らでしたが、現場にはまだ犯人が残っていました。次々に射殺されていくバチカン警察。ラングドン教授は身を潜めて逃げる事しか出来ず、枢機卿はまたしても殺されてしまいました。一方、"コンクラーベ"のほうもカメルレンゴの説得届かず、続行されることになります。

A: とにかくすべてがうまく行かないね。最後は大逆転できるといいが・・・。

B: ここで教皇の身辺警備などを受け持つスイス衛兵隊の隊長リヒターが疑わしい行動をします。ヴェトラ博士が持っていた殺された博士の日記をリヒター隊長が預かるのです。

A: 真犯人かも、と思わせる演出だな。

B: ラングドン教授は最後の "水" に関する場所をナボーナ広場の "四大河の泉" と当てます。そして、間一髪で噴水に沈められた枢機卿を救うことに成功するのです! 枢機卿が監禁されていたのは "聖天使の城" と呼ばれるカステル・サンタンジェロ。いよいよ物語はクライマックスへと向かいます。

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A: 果たして爆発は阻止できるのか。犯人は捕まるのか。

B: スイス衛兵隊の隊長リヒターも動き出します。彼は隊員をカステル・サンタンジェロに向かわせ、一人バチカン宮殿内に残ります。そして彼は、カメルレンゴが避難命令を指示しているのにも関わらず、 "コンクラーベ"を続けるよう部下に命令します。

A: ますますリヒターは怪しくなってきたね。

B: この展開だと素直に受け入れればリヒターが真犯人でしょうね。しかし、そこは『天使と悪魔』。ここからは『ダ・ヴィンチ・コード』同様、どんでん返しが巻き起こります。

A: カステル・サンタンジェロでラングドン教授たちは実行犯を追いつめる。しかし、あと一歩のところで犯人に逃げられてしまう。無事、役目を遂行した犯人であったが、逃走用に用意された車のキーを回したとたん、車は爆発し死亡してしまう。

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B: おおっ、前作同様、真犯人は気持ちいいくらいあっさり仲間を裏切りますね。

A: 誰も信用してはならないという教訓だな。

B: カステル・サンタンジェロから秘密の抜け道を通り、バチカン宮殿へと戻ったラングドン教授たちは、カメルレンゴに銃を向けているリヒターを目撃してしまいます。警察たちは慌ててリヒターを射殺し、なんとか助かったカメルレンゴ。ラングドン教授は倒れたリヒターの手に握られたカギを見つけます。

A: カメルレンゴのひらめきで反物質爆弾のありかを探し当てたラングドン教授たちであったが、時すでに遅し。爆弾の残り時間は限界を超えていた。そのとき、カメルレンゴはとっさの判断で反物質爆弾を抱え、一人サン・ピエトロ広場のヘリに乗り込む。空軍での操縦経験がある彼はヘリを離陸させ、上昇し続けるヘリに反物質爆弾を残し、パラシュートで脱出する。上空で爆発が起こりバチカンは光に包まれ爆風が襲ったが、壊滅状態を免れる事ができた。

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B: 一躍ヒーローになったカメルレンゴ。彼こそ新教皇に相応しいと選出議会は考えます。実はそれこそがカメルレンゴの考えていたシナリオでした。

A: いよいよ核心部分だね。

B: ラングドン教授はリヒターの手に握られていたカギによって、教皇の執務室に取り付けられていた監視カメラの映像を目撃します。そこには、先ほどのリヒターとカメルレンゴの会話の一部始終が記録されていました。故教皇は、神の力の存在を科学的に証明することが科学と宗教の溝を埋めてくれると信じていました。しかし科学は神の存在を侮辱するものだと考えているカメルレンゴは、教会が科学によって力をなくしていくことを恐れ、故教皇を殺します。そして「イルミナティ」を利用することで自らが新教皇となることで宗教の強大な力を復活させようとしたのです。それは信仰心の強さが招いた暴走でした。真実を知った枢機卿たちによって追いつめられたカメルレンゴは自らの体に火を放ち自殺します。こうして無事事件は解決します。そして "コンクラーベ" も無事新教皇が決定し、エンディングとなります。今回のコメンタリーは長かったですね。

A: 謎解きものはコメントすることが多くてやっぱ話が長くなっちゃうね。疲れた・・・。

B: 前作よりは少し展開が読めすぎましたね、今回は。

A: そうだね、やはり小説を映画化するとなると、コンパクトにまとめざるを得ないからある程度先が読めちゃうね。ま、仕方ないでしょう。・・・ところで、Bくん。

B: はい、何でしょうか?

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A: 最後に出てきた新教皇。この人誰?

B: ・・・誰でしょう。

A: この手の謎解きものは 『インディ・ジョーンズ』 とか 『ナショナル・トレジャー』 のように単純なもので十分だな・・・



↓今回のコメンタリー作品

天使と悪魔


↓コメンタリーで登場した映画作品紹介

ダ・ヴィンチ・コード


インディ・ジョーンズコンプリート・コレクション


ナショナル・トレジャー


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posted by はるさめ at 16:27 | TrackBack(4) | サスペンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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